矯正治療で歯を削る理由とは?メリットやデメリット、削る量も
こんにちは。目黒区五本木、東急東横線「祐天寺駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック祐天寺歯科」です。
矯正治療を検討するとき、歯を削る必要があると言われて不安に感じる方も少なくありません。歯を削ると聞くと、何か悪いことのように思えるかもしれませんが、これは矯正治療を円滑に進めるためのごく一般的な処置のひとつです。
特に、歯並びのスペースを確保する必要がある場合には、歯と歯の間をわずかに削る処置によて抜歯を回避できることもあります。
この記事では、矯正治療において歯を削る理由やメリット・デメリット、削る量などについて詳しく解説します。矯正治療を検討されている方や、歯を削ることに不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
矯正治療で歯を削る理由

矯正治療において歯を削る処置はIPRと呼ばれ、見た目や機能のバランスを整えるために行われる非常に重要な工程のひとつです。歯を削ると聞くと、歯を傷めるのではと不安に思う方もいるかもしれませんが、削る量はごくわずかで歯の寿命に影響を与えることはほとんどありません。
むしろ、削ることで矯正治療をスムーズに進められたり、仕上がりがより自然に整ったりと多くのメリットがあります。ここでは、矯正治療で歯を削る主な目的を3つのポイントに分けて詳しく解説します。
歯を並べるスペースを確保するため
歯がきれいに並ぶには、あごの骨のなかに十分なスペースが必要です。しかし、歯のサイズに対して顎が小さい場合、歯が重なり合ったり前に押し出されたりして、歯並びが乱れる原因になります。こうした場合に、隣り合う歯と歯の間をほんのわずかに削ることで、歯を移動させるためのスペースを確保できるのです。
このため、IPRは歯列を整えるための準備として、ごく一般的に用いられています。
歯の大きさや形を整えるため
一部の歯が隣の歯より大きかったり、左右で形に差があったりすると、矯正後の歯並びが理想の見た目にならない可能性があります。また、やかみ合わせにずれが生じるケースもあるでしょう。
歯を削る処置は、こうした歯の大きさや形の不均衡を整える目的でも用いられます。とくに、正中線(前歯の間の中心線)を合わせる際や、左右対称の美しい歯列をつくる際に効果的です。
さらに、歯の先端や角ばった部分を丸めることにより、より自然で調和のとれた見た目を目指すことも可能です。歯の大きさや形は、見た目だけでなく、かみ合わせや発音にも影響を与える要素です。わずかな形の調整が、機能性の向上にもつながります。
噛み合わせを調整するため
噛み合わせが悪いと、歯や顎に余計な負担がかかり、虫歯や歯周病、顎関節症などの原因になることがあります。歯をほんの少しだけ削ることで、上下の歯が正しく噛み合うように調整でき、噛み合わせのバランスを整えられるケースも少なくありません。
この調整により、見た目の美しさだけでなく、食事中の噛みやすさや長期的な歯の健康も守ることができます。
矯正治療で歯を削るメリット

歯を削るIPRという処置には、スペースの確保だけでなく、さまざまな利点があります。
抜歯せずに歯を並べられる
歯並びが悪い原因のひとつに、顎のスペースに対して歯が収まりきらないことがあります。こうしたときでも、IPRで数本の歯を少しずつ削って全体のスペースを作り出せれば、抜歯をする必要がなくなることがあります。
この方法は、歯を抜くことに抵抗がある方や、できるだけ自然な状態で治療を進めたい方にとって魅力的な選択肢です。健康な歯を残しつつ矯正できるのは、IPRならではの大きな利点といえます。
歯列や顔のバランスを整えやすくなる
歯と歯の間を少しずつ削ってスペースを作ることで、歯並び全体のバランスが整いやすくなります。特に、部分的に前に出ている歯がある場合、歯を削ることで歯列がきれいなアーチを描くように並び、見た目の印象も大きく改善されます。
また、歯列全体の調和が取れることで、結果的に顔全体の印象もバランスよくなる可能性があります。
治療後の安定性が高まる
IPRを行うことで、歯が無理なく並ぶため、矯正後の後戻りが起こりにくくなります。スペースが足りないまま無理に歯を動かすと、治療後に歯が元の位置に戻ろうと動きやすくなることがあるのです。適切な隙間を作ってから歯を並べることで、自然な歯並びを維持しやすくなります。
歯の形や大きさを整えられる
歯のサイズや形は人によって微妙に異なります。その差が歯並びや噛み合わせに影響していることもあります。歯を削る処置では、そうした歯のわずかな大きさの不揃いを調整することで、歯と歯がより自然に並ぶようにできます。
矯正治療で歯を削るときの注意点

歯を削る処置はメリットの多い方法ですが、安全に進めるためにはいくつかの注意点があります。ここでは、知っておきたいポイントをご紹介します。
削る量に限界がある
歯を削りすぎると、歯の寿命を縮めることにつながります。そのため、矯正の目的や歯の状態に応じて、どれくらい削るべきかを慎重に判断することが欠かせません。
また、歯の形状や大きさには個人差があるため、削れる範囲もすべての人で同じではありません。削る量はあくまで必要最小限に抑えながら、治療を進めることが重要です。
すべての症例に適しているわけではない
歯を削る方法は非常に有効ですが、すべての患者さまに適しているわけではありません。歯の大きさや形、噛み合わせの状態、歯ぐきの健康状態などによっては、ほかの方法でスペースを作ったほうが良い場合もあります。
そのため、ご自身の口の中の状態をしっかり診断し、歯科医師とよく相談したうえで治療の方針を決めることが大切です。安易に歯を削れば良いというものではなく、正しい判断が求められます。
知覚過敏が起こる可能性がある
歯を削ること表面のエナメル質が少なくなると、冷たいものや熱いものがしみやすくなることがあります。これは知覚過敏と呼ばれる状態で、削った量や歯の状態によって感じ方に個人差があります。
通常は一時的な症状で、時間がたつにつれて気にならなくなることが多いですが、まれに長く続く場合もあります。歯科医院では、症状が出にくいように丁寧に処置が行われていますが、処置後に違和感がある場合は早めに相談することが大切です。
矯正治療で歯を削る量

矯正治療で歯を削ると聞くと、多くの方が「どのくらい削られるのか」といった不安を感じるかもしれません。
実際に削る量はごくわずかで、歯1本につき最大0.5mm程度(片面0.25mm以内)に留まります。エナメル質の厚みはおよそ1mmから3mmあるため、健康を損なうことは基本的にない範囲といえます。処置に痛みを伴うこともほとんどなく、麻酔も不要です。
処置の前には必ずレントゲンや精密な検査を行い、歯の厚さや状態を確認したうえで、安全に配慮した範囲内で実施していきます。
まとめ

矯正治療で歯を削ることには、スペースの確保や噛み合わせの調整、見た目のバランスを整えるといったさまざまな目的があります。歯を削ると聞くと不安を感じるかもしれませんが、実際にはエナメル質の表面をわずかに整える程度で、歯への影響も限定的です。歯を抜かずに整った歯並びを目指せる点や、治療後の安定性が高まる点は大きなメリットと言えるでしょう。
一方で、すべての症例に適しているわけではなく、処置には限界もあるため、信頼できる歯科医師と十分相談し、自分の口の状態に合った治療法を選ぶことが大切です。正しい知識を持ち、納得したうえで矯正治療に臨むことが、満足のいく結果につながります。
矯正治療を検討されている方は、目黒区五本木、東急東横線「祐天寺駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック祐天寺歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、皆様と真の信頼関係を築くために、初診のカウンセリングから精密な治療、治療後の予防・クリーニングに至るまで、すべての時間を歯科医師が一貫して担当しています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。

■この記事の監修者
忠縄 龍哉(ただなわ たつや)
経歴
- 愛知学院大学歯学部 卒業
- 日本大学歯学部付属歯科病院にて勤務
- 都内歯科医院にて地域医療に従事(訪問診療含む)
- 都内大型医療法人インプラントセンターにて勤務
- ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院 開院
- ただなわデンタルクリニック祐天寺歯科 開院
修了研修・学会等
- 日本口腔インプラント学会 所属
- 日本顎咬合学会 所属
- 日本審美歯科学会 所属
- UCLAインプラントプログラム 修了
- サイナスリフトオペプログラム 修了
- ノーベル・バイオケア 認定
- オステムインプラント臨床研修歯科医院
- インビザライン矯正認定ドクター

