顎関節症の原因にはどのようなものがある?放置するリスクと対処法も
こんにちは。目黒区五本木、東急東横線「祐天寺駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック祐天寺歯科」です。
口の開閉時に顎がカクカクと音がしたり、痛みを感じたりした経験はありませんか。それは、顎関節症という病気かもしれません。顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に何らかの異常が生じることで発生し、日常生活に大きな影響を与えることがあります。
では、どうして顎関節症になるのでしょうか。
この記事では、顎関節症の主な原因や放置することで生じるリスク、さらにその治療法についてわかりやすく解説します。
顎関節症とは

顎関節症(がくかんせつしょう)は、顎の関節やその周囲の筋肉にトラブルが生じることで、口を開けづらくなったり、噛んだときに痛みを感じたりする病気です。
顎の関節は、頭の骨と下顎の骨が複雑に組み合わさって動く仕組みになっており、食事や会話など、日常生活に欠かせない動きを支えています。こうした関節に負担がかかると、痛みや違和感が現れることがあります。
代表的な症状としては、口を開けるときのカクカクという音、顎の痛み、口の開きにくさ、顎の疲労感などが挙げられます。症状が進むと、食事や会話すら困難になることもあります。
多くの場合は一時的な症状で治まりますが、なかには慢性的に続く人もおり、注意が必要です。
顎関節症の原因

顎関節症は、複数の要因が重なって発症することが多いとされています。ここでは、主な原因について詳しく見ていきましょう。
噛み合わせの不良
噛み合わせのバランスが崩れていると、上下の歯が正しく接触せず、顎関節や筋肉に負担がかかることがあります。被せ物・詰め物が合っていない場合も、噛み合わせに影響を与えることがあります。
噛み合わせの不良は、自覚しにくいことが多いため、違和感がある場合は早めに歯科医師に相談することが大切です。
歯ぎしりや食いしばりなどの癖
歯ぎしりや食いしばりは、顎関節症を引き起こす代表的な習慣的要因の一つです。
特に睡眠中の歯ぎしりは自覚しにくく、顎関節や咀嚼筋に長時間にわたる強い負荷を与えます。これが繰り返されると、関節の炎症や筋肉の緊張を引き起こし、顎関節症の症状が現れることがあるのです。
また、日中に無意識に歯を噛みしめる癖も、同じく顎関節に負担をかける要因となります。これらの癖はストレスや集中時の姿勢とも関連しているため、生活習慣の見直しが必要です。
ストレス
ストレスがたまると、無意識のうちに体が緊張し、顎の筋肉もこわばりやすくなります。たとえば、強く食いしばったり、睡眠中に歯ぎしりをしたりといった行動は、ストレスが背景にあることが少なくありません。
こうした緊張状態が続くと、顎の筋肉や関節に負担がかかり、痛みや違和感、口の開けづらさといった症状へつながります。
ストレスは目に見えにくい要因ですが、心身の健康と顎の状態は密接に関係しているのです。特に、仕事や人間関係などで強いストレスを感じている方は、注意が必要です。
姿勢の悪さ
姿勢の悪さも、顎関節症の原因のひとつです。特にスマートフォンやパソコンを長時間使用していると、猫背や前かがみになりやすく、首や肩に大きな負担がかかります。
首や肩の筋肉が緊張すると、その影響が顎の筋肉にも及び、関節の動きがスムーズでなくなることがあります。また、姿勢が悪いと顎の位置もずれやすくなり、噛み合わせのバランスが崩れることもあります。
日常生活のなかで、自分の姿勢に気をつけることが、顎関節症を防ぐひとつのポイントになります。
外傷
顎関節症の原因のひとつとして、外傷も見逃せません。
たとえば、スポーツ中に顎に衝撃を受けたり、転倒して顎を強く打ったりした場合、顎関節やその周囲の筋肉、靭帯がダメージを受けることがあります。外傷による関節の損傷は、痛みや口の開けにくさといった症状だけでなく、関節の動きそのものに影響を与えることもあります。
また、一見軽いケガに思えても、時間が経ってから症状が現れるケースもあるため、注意が必要です。顎を強く打ったあとに違和感があるときは、できるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。
顎関節症を放置するリスク

顎関節の不調をそのままにしていると、体全体に予想以上の影響を及ぼすことがあります。ここでは、放置した場合に起こりうるリスクについて具体的に見ていきます。
症状の悪化
初期の段階では軽い違和感や痛みでも、何もせずに放置すると、徐々に症状が悪化することがあります。
口が大きく開かなくなる、強い痛みで食事がとれなくなる、顎の動きが制限されるなど、生活の質に影響を与えるケースも少なくありません。また、悪化した状態が長く続くと、治療にかかる時間や負担も大きくなります。
噛み合わせの変化
顎関節の痛みや筋肉の緊張が続くと、無意識のうちに片側の歯だけで噛むなどのクセがつき、上下の歯の接触関係がずれてくることがあります。
噛み合わせが変わると食べ物を噛む力に偏りが生じ、歯や顎の関節、周囲の筋肉に負担がかかります。これによって顎関節症の症状がさらに悪化するという悪循環に陥ることもあるでしょう。
精神的なストレスの増加
顎関節症の慢性的な痛みや違和感は、日常生活のストレスを助長する原因にもなります。
顎の動きに不安があると、食事や会話のたびに神経を使い、精神的な負担が増していくことがあります。また、十分に口を開けられないため、仕事でのコミュニケーションや趣味にも影響が及ぶかもしれません。
こうした積み重ねが、気分の落ち込みや不眠、さらにはストレスによる悪循環を招くこともあるのです。顎関節症は身体的な不調でありながら、心にも影響を及ぼす症状であることを意識することが大切です。
治療の長期化
軽度の状態であれば、短期間で改善するケースも少なくありません。
しかし、症状が慢性化すると治療に時間がかかるようになります。筋肉や関節に生じた負担が癖になり、噛み合わせや姿勢が乱れやすくなるため、一度の対処で症状が改善しにくくなることがあるのです。
また、関節の変形や摩耗が進行すると、スプリント療法などの保存的な治療では十分な効果が得られにくく、外科的な処置が必要となるケースもあります。結果として、回復までに数ヶ月から数年単位の治療が必要になることもあり、治療費や通院の負担が大きくなる可能性があるのです。
顎関節症の治療法

顎関節症の治療は、原因や症状の程度に応じて多岐にわたります。基本的には、顎関節にかかる負担を軽減し、症状の進行を防ぐことが目的とされています。以下に代表的な治療法をご紹介します。
噛み合わせの調整
上下の歯の噛み合わせがずれていると、顎の動きに負担がかかる原因になります。そのため、歯の高さをわずかに調整する咬合調整や、必要に応じて歯列矯正を行うことがあります。噛み合わせが整うことで、顎関節や周囲の筋肉への負担が軽減され、症状の改善が期待できます
スプリント療法
スプリント療法では、専用のマウスピースを使用して上下の歯の接触をコントロールし、顎関節への負担を軽減します。特に、夜間の歯ぎしりや食いしばりがある方に有効です。継続的に使用することで、筋肉の緊張がやわらぎ、症状の改善が期待できます。
理学療法
理学療法では、顎を動かす筋肉や関節の柔軟性を高め、動作のバランスを整えることを目的とした運動やマッサージをおこないます。筋肉の緊張をやわらげ、関節の可動域を広げることで、痛みや開口制限の改善が期待できます。
自宅でできるセルフケアとしても取り入れやすく、ストレッチや顎周囲の筋肉のほぐしなどが日常的に推奨されるケースもあります。
薬物療法
症状の程度や原因によっては、薬の力を借りて痛みや炎症をやわらげる治療も行われます。
よく使われるのは、痛みや腫れを抑える消炎鎮痛剤です。これに加えて、筋肉のこわばりや緊張が強い場合には、筋弛緩薬が処方されることもあります。これらの薬によって、噛むときの負担が軽くなり、日常生活での不快感も和らぎます。
ただし、薬は根本的な原因を治すものではなく、あくまで症状をコントロールするための手段です。長期間にわたって服用するのは避けたほうがよく、歯科医師の指示に従って正しく使うことが大切です。
痛みが強くてつらいとき、まずは薬で症状を落ち着かせ、その後は原因に合わせた治療を進めていくことが基本となります。
生活習慣の改善
顎関節症の症状は、日常のちょっとした習慣を見直すだけでも改善が期待できます。たとえば、ガムを長時間噛む、頬づえをつく、うつぶせで寝るといった癖は顎の関節に負担をかけるため、意識的に避けることが大切です。
また、片側だけで噛む癖があると左右の筋肉のバランスが崩れやすくなるため、両方の歯で噛むように心がけましょう。日々の食事でも、硬いものばかりは控え、顎に優しい柔らかめの食材を取り入れるとよいでしょう。
さらに、仕事や勉強で長時間同じ姿勢が続く人は、こまめに首や肩を動かして血行を促すことも、顎の緊張を和らげる一助になります。こうした小さな積み重ねが、顎への負担を減らすことにつながります。
まとめ

顎関節症は、顎の関節や筋肉に痛みや違和感、口が開きにくいなどの不調を引き起こす症状です。放置すると慢性化し、治療に時間や費用がかかるようになるかもしれません。
顎関節症の原因には、噛み合わせの不良や歯ぎしり、ストレス、姿勢の悪さなどがあり、これらが複雑に組み合わさって発症することがほとんどです。
しかし、適切な治療を受けることで改善が期待できます。痛みや違和感を我慢し続けるのではなく、早めに対応することで、心身ともに健康的な日常を取り戻せるでしょう。
顎関節症の症状にお悩みの方は、目黒区五本木、東急東横線「祐天寺駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック祐天寺歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、皆様と真の信頼関係を築くために、初診のカウンセリングから精密な治療、治療後の予防・クリーニングに至るまで、すべての時間を歯科医師が一貫して担当しています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。

