子どもの口呼吸がもたらす悪影響とは?原因と改善方法も
こんにちは。目黒区五本木、東急東横線「祐天寺駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック祐天寺歯科」です。
子どもが口を開けて呼吸する様子に気づいたことはありませんか。一時的な癖や姿勢の問題と思われがちですが、実はそれ以上に深刻な影響を及ぼす可能性も考えられます。
私たちの呼吸の基本は鼻呼吸ですが、さまざまな要因によって子どもが口呼吸を習慣化すると、身体や歯並び、さらには集中力や睡眠の質にまで影響が及ぶことがあるのです。
今回は、子どもが口呼吸をする原因や口呼吸が子どもに与える悪影響、そして今すぐ家庭でできる改善方法までをわかりやすく解説します。お子さまの健康と健やかな成長を守るために、口呼吸について正しく理解しておきましょう。
子どもが口呼吸になる原因

子どもが口呼吸をする理由は一つではなく、複数の要因が関係していることがほとんどです。以下に、代表的な原因を解説します。
鼻詰まりやアレルギー
子どもが口呼吸をする最も一般的な原因のひとつが、慢性的な鼻詰まりです。鼻が詰まっている状態では、自然と口で呼吸を補うようになり、その習慣が続くと無意識のうちに口呼吸が定着してしまいます。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、アデノイドの肥大などが原因として挙げられます。
鼻呼吸がうまくできない状態が長く続くと、口呼吸が癖になりやすく、改善には時間がかかることもあります。
歯並びや顎の発達
歯並びや顎の発達の影響で、自然と口呼吸になることがあります。たとえば、上顎が狭くて歯が並びきらない場合や、前歯が前方に突き出た出っ歯の状態だと、唇が閉じにくくなるため、口が開いたままになりやすくなります。
また、下顎が小さいことで舌の位置が低くなり、気道が狭くなって呼吸がしにくくなるケースもあるでしょう。こうした問題は、遺伝や成長に伴う癖によって引き起こされることが多く、放置すると将来的に呼吸や発音、噛み合わせなどのさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
姿勢や生活習慣の影響
現代の生活環境の変化も、口呼吸を引き起こす一因となります。近年では、長時間のスマートフォンやタブレットの使用、ゲームなどによって前かがみの姿勢が習慣化しやすくなっています。猫背になると頭の位置が前に出て、首や舌の筋肉が正しく働きにくくなります。その結果、舌が下がり、口がぽかんと開いたまま固定されることがあるのです。
また、あまり噛まないやわらかい食事の頻度が高くなると、口周りの筋肉が発達しにくくなります。咀嚼回数が少ないと、唇や頬、舌の筋力が弱まり、口をしっかり閉じておけなくなるケースもあります。
こうした日常の姿勢や食習慣は、気づかないうちに口呼吸の傾向を強めている可能性があります。
指しゃぶりや舌の癖
長期間の指しゃぶりや、舌を前に突き出す癖は、口呼吸の原因になることがあります。指しゃぶりを続けると、前歯が前に押し出されたり、噛み合わせが悪くなったりして、口が自然と開きやすくなるためです。
また、舌の位置が本来あるべき上あごではなく、下のほうや前に置かれるようになると、口が閉じにくくなり、呼吸もしづらくなります。
子どもの口呼吸がもたらす悪影響

口呼吸は、口の中が乾く、口臭がするといった単純な問題を引き起こすだけでなく、お子さまの心身の発達や健康にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。特に成長期の子どもにとって、呼吸の仕方は体の成長や脳の発達、睡眠の質などと深く関わっており、無視できるものではありません。
ここでは、子どもの口呼吸がもたらす悪影響について、わかりやすく解説します。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
口で呼吸をしていると、口の中が常に乾いた状態になります。唾液には、食べかすを洗い流したり、細菌の繁殖を抑えたりする働きがありますが、口の中が乾燥していると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
とくに子どもの歯は大人の歯よりもやわらかく、むし歯が進行しやすいため、口呼吸が続くと虫歯ができやすくなるのです。
歯並びや顔の成長に影響する
口呼吸の状態が続くと、舌の位置や使い方が不自然になり、歯並びや顔の骨格の成長に影響を与えることがあります。通常、舌は上顎に軽く当たっているのが理想的な位置です。
しかし、口呼吸の子どもは舌が下顎にあることが多く、上顎の成長が妨げられる原因になります。その結果、上顎が横に広がりにくくなり、歯が並ぶスペースが足りなくなって歯並びが乱れる可能性があります。
また、口が常に開いている状態は、あごの発達にも影響を与えるとされています。上下のあごのバランスが崩れると、顔つきにも影響が出ることがあるのです。
集中力や学習意欲の低下
口呼吸によって夜間の睡眠が浅くなると、日中にしっかりと集中できなくなることがあります。脳が十分に休めていないため、頭がぼんやりしたり、注意力が続かなかったりするのです。これは、学習意欲や授業の理解度にも影響を与える可能性があります。
また、睡眠不足が続くと疲れやすくなり、本人の行動意欲そのものも下がりやすくなります。こうした変化は周囲からは気づきにくいため、早期に気づいてあげることが大切です。
感染症やアレルギーの悪化
口で呼吸をしていると、空気中のウイルスやホコリ、花粉などがそのまま体に入りやすくなります。本来、鼻にはこうした異物を取り除くフィルターのような役割がありますが、口呼吸ではその働きが使われません。そのため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるのです。
また、アレルギー性鼻炎やぜんそくの症状が悪化する可能性もあるため、口呼吸を改善することは健康を守るうえでとても大切です。
いびきや睡眠障害が起こる
口呼吸になると、睡眠中にいびきをかいたり、呼吸が一時的に止まる睡眠時無呼吸のような症状を引き起こしたりすることがあります。こうした状態になると眠りが浅くなり、日中に眠気や集中力の低下が見られることがあります。
子どもの口呼吸を改善する方法

子どもの口呼吸を改善するためには、原因を正しく見極め、それに合ったアプローチをすることが大切です。日常生活の中で少しずつ意識を変えることによって、鼻呼吸を定着させられるでしょう。
以下に、代表的な改善方法を紹介します。
鼻づまりを解消する
子どもが鼻で呼吸できない原因の多くは、アレルギーや感染症などによる鼻づまりにあります。鼻炎や副鼻腔炎の症状がある場合は、耳鼻科で適切な検査と治療を受けることが大切です。抗アレルギー薬や点鼻薬を使えば、炎症を抑えられるので鼻の通りが良くなることがあります。
また、加湿器を活用するなどして部屋の湿度を保てば、鼻の粘膜を乾燥から守ることができます。寝る前に温かいタオルを鼻にあてると、血行が促進されて鼻づまりが和らぐことがあります。
姿勢や生活習慣を見直す
猫背やうつむき姿勢が続くと、あごが下に下がり、口が開きやすくなります。家庭や学校での姿勢を意識し、机や椅子の高さを調整しましょう。
また、栄養バランスの良い食事や十分な睡眠は体の成長だけでなく、口周りの機能発達にも関係します。正しい姿勢と健康的な生活は、口を閉じて自然に鼻で呼吸するための土台となります。
食事の改善と咀嚼力の向上
現代の子どもは柔らかい食べ物を好む傾向があり、噛む力が弱くなっているといわれています。噛む刺激が少ないと、あごの発達や口周りの筋肉の成長が妨げられ、口呼吸をしやすくなることがあります。
食事においては、よく噛む必要のある食材を意識的に取り入れることが重要です。たとえば、ごぼうやれんこんのような繊維質の多い野菜、噛みごたえのある肉や魚、玄米や雑穀米などが挙げられます。
しっかりと噛むことで、あごの骨や筋肉が自然に鍛えられ、口を閉じる力が強まっていきます。さらに、食事の際は姿勢を正し、口を開けたまま噛まないように声をかけましょう。
家族で食事中の姿勢や咀嚼方法を見直すことも、正しい口呼吸の防止につながります。
口周りのトレーニング
口呼吸の改善には、口周りの筋肉を鍛えるトレーニングも効果的です。たとえば、唇の力を強くするために、割り箸やカードなどを唇だけで挟んでキープしたり、風船を膨らませて遊んだりすると良いでしょう。
こうした遊びを日常に取り入れることで、自然に口呼吸の癖を抑えやすくなります。
歯並びや噛み合わせの治療
歯並びや噛み合わせの乱れが原因で口が閉じにくい場合は、矯正治療が必要になることもあります。特に、前歯が開いていたり、上下の顎がうまく噛み合っていなかったりすると、自然に口が開いてしまうことがあります。
小児矯正では、成長段階に合わせた治療が行われ、顎の発育を助けながら正しい歯並びを整えることができます。早期に矯正を始めることで、後の大がかりな治療を避けられる場合もあります。
まとめ

子どもの口呼吸は、単なる癖や一時的なものと見過ごされがちですが、実は成長や健康に大きな影響を与える可能性があります。虫歯や歯並びの問題、感染症のリスク、集中力や睡眠の質にも関係してきます。
口呼吸の原因は、鼻づまりや生活習慣、姿勢や食生活などさまざまです。まずは家庭でできる改善策を試し、必要に応じて耳鼻科や歯科での治療を受けることが大切です。お子さまの将来の健康のためにも、今のうちに正しい呼吸習慣へと導いてあげましょう。
お子さまの口呼吸にお悩みの方は、目黒区五本木、東急東横線「祐天寺駅」より徒歩4分にある歯医者「ただなわデンタルクリニック祐天寺歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、皆様と真の信頼関係を築くために、初診のカウンセリングから精密な治療、治療後の予防・クリーニングに至るまで、すべての時間を歯科医師が一貫して担当しています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント治療などにも力を入れています。

■この記事の監修者
忠縄 龍哉(ただなわ たつや)
経歴
- 愛知学院大学歯学部 卒業
- 日本大学歯学部付属歯科病院にて勤務
- 都内歯科医院にて地域医療に従事(訪問診療含む)
- 都内大型医療法人インプラントセンターにて勤務
- ただなわデンタルクリニック下北沢歯科医院 開院
- ただなわデンタルクリニック祐天寺歯科 開院
修了研修・学会等
- 日本口腔インプラント学会 所属
- 日本顎咬合学会 所属
- 日本審美歯科学会 所属
- UCLAインプラントプログラム 修了
- サイナスリフトオペプログラム 修了
- ノーベル・バイオケア 認定
- オステムインプラント臨床研修歯科医院
- インビザライン矯正認定ドクター

